税務申告書への押印廃止
新年度の4月から、税務申告書を提出する際の押印が不要となった。従前は代表者の個人印であったことを踏まえると、2階級特進とも言うべき取り扱いの簡略化である。自分の知る限り法人が役所等に提出する書類(議事録等の証跡書類は除いて)で、代表者の個人印を求めるのは税務申告書しかなかったと思う。
ボヤキ:そもそも、法人税法の条文に明記してまで自署と個人印を求めていたのは、脱税等の事案が発生した場合に、職印等だと経理担当者が勝手に申告書に押印して提出したという言い逃れをさせないためだと考えられる。コロナ禍による非常事態を踏まえた取り扱いであり、問題点等があれば今後出てくるのであろうが、代表者の個人印を貰うこれまでの経理担当者の苦労は何だったんだろうかと思う。
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